【3月5日 AFP】フェラーリ(Ferrari)のパワーユニットを採用していないフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の7チームが4日、国際自動車連盟(FIA)に対しフェラーリのエンジンの調査結果を公表するよう求め、法的措置も辞さない構えを示した。

 FIAは昨年、各チームからの指摘を受けてフェラーリのエンジンを調査。そして第2回バルセロナ合同テストが終わる直前の2月28日、FIAは「徹底した技術的な調査」を踏まえフェラーリと「合意」に達したと明かしたが、詳細は「機密事項」であるとしていた。

 これを受けてマクラーレン(McLaren)、メルセデスAMG(Mercedes AMG)、レーシングポイント(Racing Point)、レッドブル(Red Bull)、ルノー(Renault)、アルファタウリ(AlphaTauri)、そしてウィリアムズ(Williams)は、共同で「フェラーリのパワーユニット調査を終了するという2月28日金曜日のFIAの発表に驚き、衝撃を受けた」と発表した。

「この問題を終結させるためにFIAがフェラーリと秘密裏に合意したことに、われわれは強く反対する」

 フェラーリは昨季、特にシーズン中盤の休暇期間後に直線で明らかにスピードが上がり、複数のチームから疑惑の目を向けられた。7チームは、「この件について完全かつ適切な情報開示を求めるため、そしてすべての参加チームが公平かつ平等に扱われるようにするため」今回の発表に至ったという。「われわれは法的救済を求める権利を有している」 (c)AFP