【3月6日 Xinhua News】中国湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で10年以上暮らす日本人男性、嶋田孝治さん(72)は、新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、同市江夏区(Jiangxia)法泗(ほうし)街聯盟村に1カ月以上滞在している。中国共産党同街工作委員会の盧鵬(Lu Peng)書記ら地元幹部が3日、嶋田さんを見舞いに訪れ、豚肉や米、卵、牛乳、果物などの品を贈った。

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 嶋田さんは盧氏らの気遣いに感謝の意を表し、元気に過ごしており、村の人たちもとても良くしてくれると語った。

 今年の春節(旧正月、Lunar New Year)、嶋田さんは自ら経営するカレー店の中国人従業員に誘われ、聯盟村で過ごした。この間、武漢市で新型肺炎が発生し、市の封鎖措置が取られたため、嶋田さんはそのまま村にとどまることになった。

 嶋田さんは2010年から武漢の大学が集まる地域に庶民的なカレー店を開いている。閉店後には無料で日本語の授業を行い、10年間で教えた学生は2000人を超えた。嶋田さんはこの間、条件が恵まれない小学校の状況が改善するよう、長年にわたり毎月500元(1元=約16円)を寄付し、支援している。

 武漢市は2月27日に通告を出し、武漢市に滞在する市外からの人々が直面している宿泊場所の問題に対し、所在地の市・区レベルの政府が適切に対処し、食事や宿泊場所など基本的な生活の保障を提供することを明らかにした。(c)Xinhua News/AFPBB News