【3月4日 Xinhua News】中国チベット自治区(Tibet Autonomous Region)ラサ(Lhasa)に立つ史跡、ポタラ宮(Potala Palace)が1日、1300年の歴史で初となるライブ配信を行った。

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 7世紀に建設され、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界文化遺産に登録されたポタラ宮は、中国の代表的古代建築の一つであり、10万以上の文化財が収蔵されているが、新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡大を防ぐため、1月27日より閉鎖されている。

 宮殿の管理責任者によると、オンラインで配信されたこのツアーは、中国のECプラットフォーム大手「淘宝(Taobao、タオバオ)」で午後2時ごろに始まったとしている。同宮の立つ山のふもとから、管理当局のガイドが宮殿の歴史をリアルタイムで紹介した。

 1時間というセッションの中で、ガイドはよく知られるルートに視聴者をいざない、同宮の建築における熟練の技巧や保護されている文化遺跡について説明した。

 ツアーでは、デジタル化された古典的文化財や黄金の宮殿屋根といった珍しいショットも紹介。

 今回のライブ配信の閲覧数は約92万ビューを記録したとされ、一年で同宮を訪れる観光客の半数以上とみられている。

 管理当局によれば、ポタラ宮は将来的にも、文化財の展示といった新たなライブ配信を行う計画だという。(c)Xinhua News/AFPBB News