【3月4日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ニューヨーク・ニックス(New York Knicks)のファンとして知られる映画監督のスパイク・リー(Spike Lee)氏が、これまでずっとニックスの本拠地マディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)への出入りに使っていた入り口の使用を断られたことを理由に、今季はもう観戦に行かないと話した。

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 62歳のリー氏は、ニックスを熱心に応援する芸能関係者の中でもとりわけ有名で、近年チームの低迷が続く中でも、コートサイドで観戦する姿がよく目撃されていた。

 しかし、本人が米スポーツ専門チャンネルESPNに対して「また来年戻るが、今季はもう行かない。やめにする」と話し、シーズン終了までマディソン・スクエア・ガーデンを訪れないつもりだと明かした。

 この件では2日、リー氏と会場の警備員が言い争う様子を捉えた動画がSNSで拡散していた。同氏は、「もう20年以上も使ってきた入り口」を使用するのを警備員に拒否されるという、不当な扱いを受けたと話している。

 最終的にリー氏は自分の席につき、チームが125-123でヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)から金星を挙げるところを観戦できた。試合中には、ニックスのジェームズ・ドーラン(James Dolan)オーナーと言葉を交わす様子も見られた。

 ニックスは3日、不当に扱われたという見方に反論している。

「スパイク・リー氏が被害者だという考えはお笑い草だ。こちらが繰り返し伝えたのは、職員用の入り口ではなく、VIP専用の入り口を使っていただきたいということ。他のセレブは皆そうしている」「スパイクが論争をひねり出してドラマを引き延ばしているのは残念だ。ガーデンにはいつでも歓迎するが、VIP用か一般の入場口を使い、職員用の使用は遠慮願う。これは彼とオーナーがきのう、握手を交わした際に決めたことでもある」

 ニックスは2012-13シーズンを最後に勝ち越したシーズンがなく、今季もここまで19勝42敗でイースタンカンファレンスの最下位付近に低迷している。(c)AFP