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【3月4日 AFP】(更新)米南部テネシー州で3日未明、複数の竜巻が発生し、当局によると少なくとも25人が死亡、建物の倒壊や送電線の断線といった被害が出た。同州を含む14州で大統領選の予備選挙が一斉に行われる「スーパーチューズデー(Super Tuesday)」を数時間後に控える中での惨事となった。

 竜巻のうちの一つは3日午前0時(日本時間同日午後3時)過ぎ、州都ナッシュビル(Nashville)を直撃。市内各所ががれきに覆われた。住民らは、竜巻で倒壊しつつある自宅から辛うじて脱出した様子を回想。当局によると、数万世帯が停電に見舞われている。

 米ABC系列の地元テレビ局の映像では、ナッシュビルのジョン・C・トゥーン(John C. Tune)空港で、車が折り重なった様子や、破壊された格納庫、航空機数十機が互いにぶつかり合った状態となっている様子が捉えられている。

 3日は、11月の大統領選での民主党候補を決める上で重要なスーパーチューズデーの投票日で、テネシー州は投票が行われる14州のうちの一つ。ナッシュビルのジョン・クーパー(John Cooper)市長は記者会見で、竜巻により15か所の投票所が被害を受けたと表明。これは全投票所の1割未満に相当する。

 映像は上空から捉えた被害の様子。米CBSテレビが3日撮影。(c)AFP/Becca MILFELD