【3月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)の幹部と電話会談したと明らかにした。米国は2月29日、タリバンとの歴史的な和平合意に署名していた。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)で記者団に、「タリバンの指導者ととても良い会話ができた」と述べたが、会談相手の名前には言及しなかった。

 タリバンは電話会談について、グリニッジ標準時(GMT)3日午後2時40分(日本時間同11時40分)ごろ始まり、35分間にわたって行われたと説明した。

 タリバン側が公開した電話会談の記録によると、電話会談した幹部は、和平合意の交渉役を務めたムラー・バラダル(Mullah Baradar)師。バラダル師はトランプ氏に対し、「アフガニスタンからの外国軍撤退に関し、断固たる行動をとるよう」求めたという。

 和平合意によると、アフガン国内の内部者間の交渉は今月10日に始まる予定だが、捕虜交換をめぐる対立により、この交渉が進展するかどうか疑問視する声も出ている。(c)AFP