【3月4日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の元スター選手、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏が命を落としたヘリコプター墜落事故の現場画像を保安局の人間がシェアしていたと報じられた件に、8人の保安官補が関わっていたことが判明した。

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 ロサンゼルス郡保安局(Los Angeles County Sheriff's Department)のアレックス・ビラヌエバ(Alex Villanueva)保安官が2日、複数メディアの取材に応じ「この件に関与した8人の保安官補を特定した。彼らは自ら名乗り出て、写真を撮り、その後に削除したことを認めた」「その点は良かった」と話した。8人には今後、なんらかの処分が下される可能性がある。

 ビラヌエバ保安官によれば、内部調査で重きを置いたのは「画像がすでに存在せず」、拡散もしていないと確認することだった。保安官は、部下たちが現場の写真を撮り、共有していたと分かって「ショックを受け」、裏切られたと感じたという。

 1月26日に起こったヘリコプターの墜落事故では、ブライアント氏と13歳の娘ジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんを含めた9人が犠牲になった。現場の写真を撮影できるのは、米運輸安全委員会(NTSB)と検視局の担当者だけと定められていた。

 報道後、ブライアント氏の妻ヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんは、担当弁護士を通じて「大変なショックを受けている」と話していた。

 ビラヌエバ保安官は米CNNに対し、遺族に連絡を取り、自身も不快に思っていると伝えたことを明かした。保安官は「職員の愚かな行為について、代理で個人的に謝罪した。われわれも間違いを正したいし、誰かの苦悩を深めることはしたくない」と話している。(c)AFP