【3月4日 AFP】米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、新型コロナウイルスの流行による経済リスク上昇への対応として、主要政策金利を大幅に引き下げる緊急措置を発表した。

 臨時会合を開いたFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)は全会一致で、主要政策金利を0.5%引き下げ、1.0〜1.25%とすることを決めた。

 次回の定例FOMC会合をわずか15日後に控えた今回の決定は極めて異例。ウイルス流行の中心地である中国と関連したサプライチェーン(供給連鎖)が遮断され、感染拡大が米国と世界の経済をむしばむとの懸念の高まりが浮き彫りとなった。

 FRBの決定の数時間前には先進7か国(G7)の財務相・中央銀行総裁が電話会議の後、ウイルス対応に「すべての適切な政策手段」を使うとの共同声明を発表。「G7財務相らは、現段階でのウイルス対処への支援や景気下支えのため、適切な財政政策を含めた行動を講じる用意がある」と表明していた。(c)AFP/Heather SCOTT