【3月3日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis、83)が風邪をひき、新型コロナウイルスの検査を受けたところ、結果は陰性だったことが分かった。イタリア紙メッサジェロ(Il Messaggero)が3日、報じた。バチカン市国を囲むイタリアは、欧州で最悪の規模の流行に見舞われている。

 ローマ教皇庁(バチカン)広報局のマッテオ・ブルーニ(Matteo Bruni)氏に対し、同紙の報道についてコメントを求めたが返答はなかった。

 教皇は風邪により、先週末に予定されていたすべての公開行事をキャンセルし、さらに教皇就任以来初めて、四旬節の黙想に今年は参加しないと表明した。

 新型コロナウイルスは中国から世界の大半の地域へと拡大。イタリアでは2000人を超える感染者が確認され、52人が死亡するなど、同国は最も甚大な影響を受けている国の一つとなっている。

 教皇はこのところ、せきをしたり鼻をかんだりする様子が見られたが、ローマ教皇庁は1日、教皇がCOVID-19を発症しているのではないかとの臆測を、即座に一蹴していた。(c)AFP