感染拡大防止ルール違反に実刑も、中国の農村各地で
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【3月3日 東方新報】新型コロナウイルスによる肺炎の拡大防止措置として、中国の農村各地では、住民に厳しい隔離措置や集会禁止令などが出ている。しかし、必ずしもルールに従う人たちばかりではなく、中には警官に抵抗して、公務執行妨害で実刑判決が下されるケースも出ている。
例えば、山西省(Shanxi)の臨汾市(Linfen)霍州市(Huozhou)人民法院は2月21日、新型肺炎の拡大防止措置のための隔離任務にあたっていた警官に抵抗した被告に対し、公務執行妨害罪で懲役11か月の判決を言い渡した。この被告は、集会禁止の規定を破って、住宅街の地下室に集まって賭け事をしていた。住人の通報で警官が現場に駆けつけると、被告は警官をののしり暴れて抵抗、警官の首や顔に引っかき傷を負わせ、現場を混乱に陥れたという。
また、国営新華社(Xinhua)通信によると、浙江省(Zhejiang)湖州市(Huzhou)南潯区(Nanxun)人民法院は2月9日、感染にかかわる自宅隔離措置に違反した被告に懲役9か月の判決を下した。これは浙江省において、隔離措置規定に違反した初の公務執行妨害だという。
寧夏日報(Ningxia Ribao)によると、寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)固原市(Guyuan)原州区(Yuanzhou)開城鎮(Kaicheng)では、水溝林場の職員と村民ら十数人が2月8日夜、職員の宿舎内で飲み会を開いた。上司の水溝林場長が解散して帰るように言うと、村民の一人がその上司を殴り、もみ合いになった。常駐の警官が現場に駆けつけたところ、その村民は警官の顔をひっかいたり、右親指をかんだりして抵抗。暴れた村民は公務執行妨害容疑で逮捕された他、飲酒していたメンバーも取り調べを受けた。
中国全土で、新型肺炎の拡大阻止を目的とした臨時規定や公告が出されている。感染の事実を隠して市や郷鎮に出入りしたり、検疫や隔離、尋問に抵抗したりといった感染拡大に加担する行為が刑事責任に問われることは、各地の法院を通じて通達されている。
しかし、「感染者狩り」ともいえる密告や、長期にわたる隔離、集会規制などで、住民のストレスもたまっており、感染拡大防止措置をめぐって執行者と市民の間の暴力沙汰が後を絶たない。(c)東方新報/AFPBB News