【3月7日 CNS】トマトと鶏肉の炒め物に、揚げたジャガイモと鶏肉の唐辛子炒め、そして牛肉面(麺)――中国・甘粛省(Gansu)の蘭州理工大学(Lanzhou University of Technology)で学ぶシリア人留学生のハッソンさんは連日、学生寮でインターネットの動画を見ながら中華料理を作っている。「自分の好みに応じて少し手を加えて、中国と故郷の両方の味をあわせ持つようになりましたよ」

 新型コロナウイルスの影響で外出が難しくなった冬休み、ハッソンさんの生活に多くの変化が起きた。普段は料理をしないが、料理が好きになった。趣味の旅行も諦めて、寮で毎日、中国の映画やドラマを見ている。

 新型ウイルスの流行以降、大学は留学生らの感染予防に努め、2月26日までで感染例は報告されていない。留学生寮の出入りには専用のパスが必要で、外出時間も制限された。イエメン人教師のルアイさんは「大学はマスク、消毒剤、使い捨て手袋のほか、米、卵、チョコレートなども無料で配布しており、私たち外国人教師と学生の生活を確保してくれています」と話す。

 甘粛省も外国人留学生と外国人教師向けに感染防止のための通知を発表。自己管理の徹底を呼びかけ、指定病院のリストや連絡方法を伝えた。さらに毎日、英語、ロシア語、日本語、韓国語の4言語で最新の流行状況を更新し、外国領事館からの問い合わせや海外の友好都市の動きに迅速に対応している。

 2月13日の段階で、甘粛省には910人の外国人留学生と61人の外国人教師が滞在し、1638人の留学生と134人の外国人教師が学校を離れている。(c)CNS/JCM/AFPBB News