【3月4日 CNS】先月28日、中国のプロバスケットボールリーグ(CBA)遼寧フライングレパーズの郭艾倫(Guo Ailun)選手が、看護師のファンを励ました一幕はSNSで注目を浴びた。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、多くのアスリートが医療関係者を励まし、募金や物資の寄付などを行っている。今や、ほとんどのスポーツイベントは中止となってしまったが、アスリートらは毎日何をしているのか。

 春節(旧正月、Lunar New Year)の期間中、CBAの試合は中止となったが、多くのチームは練習は中止していない。しかし、全国各地を飛び回って試合に参加する必要がなくなった分、選手たちは時間の余裕ができたようだ。

 郭選手は24日、微博(ウェイボー、Weibo)にテレビ画面の写真を掲載し、「感染症対策はまだ終わってないよ。なるべく外出せずに、家でテレビざんまいとしゃれこむのも良いだろう。久しぶりのテレビドラマも良いね」と書き込んだ。

 郭選手が今はまっているのは、友人の俳優、李易峰(Li Yifeng)さんが主演のドラマだという。李さんも郭選手との仲の良さを見せ、「ドラマを見終わって、トレーニングに出る時にはマスクを着けるのを忘れないでね」とメッセージを残すと、郭選手はすぐに「兄弟! ドラマが終わったら何時だよ、深夜のトレーニングはありえない! 寝る時間だよ」とやり返した。

 この期間、新たな技能を身に付けた人もいる。広東チームでは、春節の後、練習を開始したが、選手にとって理髪が難題となった。そこで、ポイントガードの趙睿(Zhao Rui)選手は臨時の理髪師となって、チーム仲間の散髪を請け負った。レベルはなかなかのものらしい。

 感染が最も深刻な武漢(Wuhan)に住んでいるアスリートは、家を出ることすら許されない。サッカー女子中国代表の王霜(Wang Shuang)選手の自宅は武漢だ。チームは東京五輪のアジア予選の試合に3回出場したが、王選手は全て欠場せざるを得なかった。次に予定されている同予選の韓国戦に参加できるかどうかは、依然、未知数となっている。

 突然やってきたウイルスとの闘いは、アスリートらの練習と試合の計画を混乱させている。しかし、大部分は楽観的で前向きだ。常に自身の最高の状態を維持するように気を付けている。(c)CNS/JCM/AFPBB News