【3月3日 AFP】アジア・サッカー連盟(AFC)は2日、新型コロナウイルスの感染拡大がAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2020)の日程に大きな影響を与える中、同大会の東地区における決勝トーナメントの開始を延期すると発表した。

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 グループステージの試合日が5月と6月に新たに追加され、例年5月に行われていた決勝トーナメント1回戦は8月に移されることになった。

 すでに大半の中国クラブは4月まで試合が延期になっているほか、韓国南部を本拠地とする2チームが絡むグループステージの試合も先延ばしになり、AFCは大量の延期試合の調整に頭を悩ませている。

 マレーシアの首都クアラルンプールで緊急会合を行ったAFCのウィンザー・ジョン(Windsor John)事務局長は、発表文の中で「前例がない困難な時期」「健康面の懸念が高まったこうした時期に、誰一人として危険にさらすつもりはない。だから、試合と大会の両方を延期する適切な決断を下した」と記した。

 チャンピオンズリーグの東地区は先月に開幕したが、各国で新型コロナウイルス感染症拡大を抑えるため渡航制限が課されたため、ここまでわずか9試合しか行われていない。

 未消化分は試合日として指定されていない7月にも開催できるが、グループステージの試合はホームアンドアウェー方式のベスト16が行われる8月までに終わっていなければならない。また、試合の開催前には両チームと「他の利害関係者」による同意が必要であるため、さらなる混乱が生じる可能性もある。(c)AFP