【3月2日 AFP】米大リーグ(MLB)は1日、オープン戦が行われ、ミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)へ移籍した前田健太(Kenta Maeda)とルーキーイヤーに臨むタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)の筒香嘉智(Yoshitomo Tsutsugo)との対決が実現し、前田が筒香を抑え込んだ。しかし、試合はレイズが8-2で勝利した。

 新しい環境への適応を進めている筒香にとって、この日は見知った顔に出会う楽しい出来事があったが、試合では2打席とも外飛に打ち取られた。第3打席は三振で、この日は3打数0安打だった。

 それでも筒香はMLBの公式サイトで、通訳を介して「すごくうれしかった」「楽しかった」と話した。試合前に前田とあいさつを交わした際、1球目はチェンジアップを投げると言われていたそうだが、2番打者として登場した筒香に対して、まず投げ込まれたのは速球だった。筒香は笑いながら「チェンジアップを待っていたから手を出さなかった」と話している。

 日本プロ野球(NPB)で十分な実績を築いた両者の対戦は、MLBでは今回が初めてだが、日本時代から前田が筒香を抑え込み、直接対決の成績は48打数9安打で本塁打と二塁打がそれぞれ2本ずつ、打率は1割8分8厘だった。

 前田は筒香について、文化の違いやMLBの日程、言葉の壁などへの適応が一番の課題になると考えている。それでも順応すれば成功できるはずだと話し、通訳を介して「まだ春のこの時期なので、彼も適応の段階」「だけど僕の知る限り間違いなく強打者で、すごくパワーがある」とコメントした。

 前田は2回3分の2を投げ、本塁打1本を含む被安打2、2四球、3三振の失点3(自責点1)で敗戦投手となった。前田に勝敗が付くのは今オープン戦で初めて。(c)AFP