【3月2日 AFP】バドミントン女子、インドのサイナ・ネワル(Saina Nehwal)は1日、新型コロナウイルスの影響で大会の延期や中止を余儀なくされる中、世界バドミントン連盟(BWF)に東京五輪の予選期間を延長するよう訴えた。

 五輪の代表選考レースでは、今月3日から8日にかけて予定されていたドイツ・オープン(YONEX German Open 2020)の開催が取りやめになったほか、中国マスターズ(Lingshui China Masters 2020)とポーランド・オープン(Polish Open 2020)の延期が決まった。

 大会数が減ったことで、2個の五輪金メダルを誇る中国の林丹(Dan Lin、リン・ダン)をはじめ、代表入りへ急速にランキングを上げる必要がある多くの選手たちに影響が出てくるが、BWFは4月28日までとなっている選考レースの期限を延長するつもりはないと明言している。

 そうした中で、2012年ロンドン五輪で3位に入り、五輪のバドミントン競技でインド史上初のメダルを獲得したネワルは、「出場圏内に迫っている選手にとっては不公平になる」とツイッター(Twitter)で述べた。

 また、ネワルの夫で自身もバドミントン選手のカシャプ・パルパリ(Parupalli Kashyap、インド)も、予選が短縮されていることを不安視し、「現時点で当落線上にいる多くの選手たちにとっては本当に不公平だ。すべての選手が五輪出場へ向けて公平な機会を得られることを願っている」とツイートした。

 東京五輪の出場選手は、3月11日から15日に行われる全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2020)と、同24日から29日に開催されるインド・オープン(Yonex-Sunrise India Open 2020)の結果を受けて決まる。(c)AFP