【3月2日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、週末に予定されていた他の5試合に続いてサンプドリア(Sampdoria)対エラス・ベローナ(Hellas Verona)戦も延期すると発表した。

 レガ・セリエAはまた、サンプドリアとベローナ戦の日程が、国内で1600人以上が感染し、34人が亡くなっている新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の流行を受けて延期になっていた他の5試合と同じく、5月13日に変更されたことも明かした。

 延期された試合の中には、当初1日の夜に行われるはずだった優勝争いを演じているユベントス(Juventus)とインテル(Inter Milan)による大一番も含まれていた。

 今回の発表が行われる数時間前、サンプドリアが本拠地を置くリグーリア(Liguria)州知事は、州政府、保健・市民保護当局との会談を受け、試合は無観客で行われると記者団に話していたばかりだった。

 またイタリア政府も、感染が最も拡大しているロンバルディア(Lombardy)州、ベネト(Veneto)州、エミリア・ロマーニャ(Emilia Romagna)州(やリグーリア州、マルケ<Marche>州)といった北部で行われるスポーツイベントに関して、無観客で開催されないのであれば8日まで中止にするよう法令で決めていた。

 これを受けユベントスは、トリノ(Turin)にある本拠地アリアンツ・スタジアム(Allianz Stadium)で4日に予定されているACミラン(AC Milan)とのイタリア杯(Italian Cup 2019-20)準決勝第2戦では、それらの地域に住むファン以外は入場できると認めていた。

 レガ・セリエAは同日、スケジュール面の混乱にどう対処するのかについての話し合いが行われる緊急会合を4日に行うことを発表している。

 セリエAでは前週に予定されていた4試合も延期になっていたため、これで計10試合の日程を再編する必要があり、さらに政府の法令によって、来週の他の5試合は無観客の状態でしか開催することができない。

 イタリアメディアによれば、セリエAのクラブはリーグ側に対し、延期になった試合に関して5月13日に一斉に開催するのではなく、それぞれの日程を模索するよう説得しようとしているという。(c)AFP