【3月1日 AFP】先月22日に行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチでタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)に敗れ、王座から陥落したデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)が、契約の再戦条項を適用してフューリーとの3回目の対戦に臨むと、同29日に各メディアが報じた。

 両選手のプロモーターを務めるボブ・アラム(Bob Arum)氏とフランク・ウォーレン(Frank Warren)氏の言葉を伝えた英BTスポーツ(BT Sport)、また米Yahoo!スポーツ(Yahoo! Sports)は、ワイルダーがすでに契約で認められた再戦の権利を正式に行使し、年内に第3戦が組まれると報じた。

 ワイルダーは先日ラスベガス(Las Vegas)で行われたタイトルマッチに7回TKOで敗れ、その後はWBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)とフューリーによる統一戦への期待が高まっていたが、同時にワイルダーが再戦を要求するという見方も強かった。試合は7月までに開催される可能性が高いという。

 ワイルダーは同28日遅くに自身のSNSアカウントに動画を投稿し、「数か月後」の復帰を約束した。

「俺は再び立ち上がる」「戻ってくる。不死鳥のように灰の中からよみがえり、タイトルを取り戻す」「数か月後にまた会おう。戦争はまだ始まったばかりだからな」

 ワイルダーはさらに、フューリー戦でタオルを投げ込んだため、陣営から外すことを示唆していたマーク・ブリーランド(Mark Breland)トレーナーについて、今後も関係を維持すると話している。

「俺は戦士だ。感じている思いはあのファイトの夜と変わらない。試合を降りざるを得ないなら、俺は自分でその決断を下したい」「しかし、陣営やチームが何よりも俺のことを一番に考えているのは理解している。マーク・ブリーランドはこれからもチーム・ワイルダーの一員だし、みんなで再戦に備えるのが楽しみだ」 (c)AFP