【3月1日 AFP】新型コロナウイルス感染の恐れによって途中閉幕となった自転車ロードレースUAEツアー(2020 UAE Tour)に参加し、先月27日からアラブ首長国連邦(UAE)のホテルに隔離されていた大半の選手やチーム関係者に帰国の許可が下りた。29日に関係者が明かした。

 2018年のUCIロード世界選手権大会(2018 UCI Road World Championships)で優勝したアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)は、「ホテルで数日間過ごしたあと、家に帰る喜び」「みんな元気にやっている。近くスペインに向け飛び立つ」とツイッター(Twitter)に投稿した。

 しかしながら、どれほどの選手や役員が帰国を許されるかについては混乱が生じている。

 出場したイタリアの2選手が新型コロナウイルスに陽性反応を示したと27日に主催者が発表すると、大会は二つのステージを残して中止に。その後、出場したその他の133選手やチームスタッフが検査を受けていた。

 29日にUAEツアー主催者は保健当局の話として、検査を受けた167人全員が陰性だったと発表。アブダビ首長国保健省は「残りの接触者の状態を監視しており、数時間以内に検査結果が出る」としている。

 またこの大会の開幕4ステージに出場したドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のミカエル・メルケフ(Michael Morkov、デンマーク)は、UCIトラック世界選手権(2020 Track Cycling World Championships)出場のため向かったドイツ・ベルリンのホテルで隔離状態に置かれたが、その後大会出場を認められている。(c)AFP