【3月3日 CNS】中国・江西省(Jiangxi)の新型コロナウイルスによる肺炎の予防抑制に関する記者会見が2月24日に行われ、江西省林業局の余小発(Yu Xiaofa)2級巡視員は、省域内で野生動物819頭を押収し、違反者39人を処分したことを明らかにした。

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 新型肺炎の発生後、江西省林業部門と森林公安局は野生動物に関する違法行為の取り締まりを実施。23日時点で、野生動物関連の72件を処理したほか、違反者39人を処分、野生動物819頭と野生動物製品100キロ余りを押収した。

 ウイルス感染を受け、江西省の林業局は最も厳しい野生動物の管理措置を実施している。省内全域に対し、感染が収束するまでは、野生動物の捕獲、人工飼育と経営利用の申請許可を一律、暫時停止としている。野生動物の養殖業者に対しては全面的な消毒、経営者に対しては閉鎖隔離台帳をつくり、野生動物の異常、処置、検疫などの詳細記録を残すよう求めている。

 23日の時点で、江西省林業系統が行った監査は、野生動物の訓練飼育施設に計1万6000回、飲食施設に計1万6910回、農産品市場に計1万2800回に上る。

 余巡視員によると、同局の次の活動は、最大の湖「ハ陽湖(Poyang Lake)」の渡り鳥保護で、巡回保護や定点観測、鳥網などの違法狩猟器具の押収・撤去を強化するとしている。「野生動物は地球の大切な宝、人類が生存する環境の中で欠くことのできない存在です。私たちは文明的な食文化を提唱し、ジビエを食べないように自覚しなければいけません」と話した。(c)CNS/JCM/AFPBB News