【3月1日 AFP】米国は2月29日、カタールの首都ドーハで、アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)との画期的な和平合意に署名した。米史上最長の戦争となったアフガニスタン戦争からの出口を模索した今回の合意では、米国がアフガニスタンから駐留部隊を14か月以内に完全撤退させるとのプランが示されている。

 今回の合意は、成功すれば最終的に、18年に及ぶ過酷な戦争の終結に至り得るタリバンとアフガニスタン政府との対話につながると期待されている。

 ドーハの高級ホテルで開催された署名式典では、タリバンの元戦闘員で交渉役を担ったアブドル・ガニ・バラダル(Abdul Ghani Baradar)師が、米政府のアフガン和平担当特別代表を務めるザルメイ・ハリルザド(Zalmay Khalilzad)氏とともに合意に署名。

 二人が握手すると、会場にいた人々は「アラーアクバル(Allahu Akbar、神は偉大なりの意)」と叫んだ。(c)AFP