【2月29日 AFP】韓国疾病予防管理局(KCDC)は29日、新型コロナウイルスの感染者が新たに594人確認されたと発表した。これまでの新規感染者数としては最多で、国内の感染者数は合わせて2931人となった。さらに3人の死亡が新たに確認され、国内死者数はこれで16人になった。

 KCDCによると、韓国での新型コロナウイルス感染例のうち86%以上が、同国での流行中心地となっている大邱(Daegu)と、同市と隣接する慶尚北(North Gyeongsang)道で確認されている。新規感染者については、90%以上が両地域で確認された。

 また大邱地域では、3人の女性が死亡し、国内死者数は16人に達した。亡くなった1人は90代だったという。また聯合(Yonhap)ニュースによると、他の2人は死後に行われた新型コロナウイルス検査で陽性の結果が出た。

 同国で確認された感染者の約半数に関連があった宗教団体「新天地イエス教会(Shincheonji Church of Jesus)」の関係者ら26万人以上の検査が進められていることから、国内感染者数はさらに増えるとみられている。同団体は、しばしばカルト集団と批判されている。

 金剛立(キム・ガンリプ、Kim Gang-lip)保健福祉部次官は、ウイルス検査で陽性だった人々のうち80%は「症状が軽い」ため、薬での治療が可能だと説明。残りの感染者らについては、病院でより高度の治療を行う必要があると述べた。(c)AFP