【2月29日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長は28日、世界中で加速している新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、国際試合を延期する可能性を除外しない姿勢を示した。

 FIFAが本部を置くスイスでは同日、1000人以上が集まるイベントを同国政府がすべて禁止したのを受けて、今週末に行われる予定だった国内リーグの1部と2部の試合が延期となった。一方、イタリア・セリエAでは5試合が無観客で行われることになり、日本と韓国のリーグ戦も今週はじめに延期が決まった。

 今週末に開かれる国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会に出席するため、英ベルファスト(Belfast)に到着したインファンティーノ会長は、「どんなサッカーの試合よりも、人の健康の方がはるかに重要だ」と述べた。

「だからこそ、状況を見守って行かなければならない。それ(新型コロナウイルス)が拡大するのではなく、収まっていくことを願っている。現時点では、まだ拡大しているようだ」「終息するまで、試合を延期するか無観客で行う必要があれば、そうしなければならない」

 その一方で会長は、来月の国際試合が行われることを期待しており、「今はどの可能性も除外しない。このままの方向にいかないことを願っている。世界中の試合を中止にすることは、状況が異なるので難しいと考えている」と述べた。また、大規模な数の試合が無観客で行われる可能性についても懐疑的な姿勢を示している。(c)AFP