【2月29日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は28日、情報機関を統括する国家情報長官に共和党の「親トランプ派」、ジョン・ラトクリフ(John Ratcliffe)下院議員を指名する意向を示した。トランプ氏は2019年7月末に指名する方針を示していたが、ラトクリフ氏の資質に対する懸念が持ち上がり、実現しなかった。

 上院で指名が承認されれば、ラトクリフ氏は2週間前に国家情報長官代行に任命されたリチャード・グレネル(Richard Grenell)氏の後を引き継ぐ。

 昨年7月、ダン・コーツ(Dan Coats)氏が国家情報長官を辞任した後、ラトクリフ氏の起用が発表されたが、その資質をめぐって民主党議員は激しく批判し、共和党の重鎮議員も冷ややかな反応を示した。そこでトランプ大統領は、退役海軍中将で国家テロ対策センター(NCTC)所長を務めていたジョゼフ・マグワイア(Joseph Maguire)氏を指名し、同氏が国家情報長官代行に就任した。

 しかし今月、マグワイア氏の側近が下院情報委員会に対し、2020年の米大統領選でトランプ氏を再選させる目的でロシアが再び介入していると説明を行い、その後、トランプ氏はマグワイア氏を更迭。自身の腹心、駐ドイツ前大使のグレネル氏に交代させたが、情報機関での経験がない同氏の任命は激しい批判を浴びていた。

 このたび指名されたラトクリフ氏は親トランプ派として知られ、FOXニュース(Fox News)にもたびたび出演して陰謀論を唱えている。

 トランプ氏はツイッター(Twitter)に、「ジョン(ラトクリフ氏)は優れた才能を持つ傑出した人間だ」と投稿した。(c)AFP