【2月29日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)は28日、男子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は2-6、7-6(10-8)、6-1で第3シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を退け、決勝に進出した。

 世界ランク1位のジョコビッチは、タイブレークにもつれた第2セットに3本のマッチポイントを握られた。しかし、モンフィスは1本目でフォアハンド、2本目でバックハンドをミスしてチャンスをつぶしたのに続き、かなり疲労していた中で3本目は痛恨のダブルフォールトを犯してしまった。

 その後、8回目のセットポイントをものにしてセットカウント1-1に戻したジョコビッチは、最終セットで2時間半を超える激闘の末に勝利をものにし、「信じられない脱出だ」とコメント。これで、昨年末からの連勝記録も20に伸ばした。

 今季17戦全勝で、モンフィス戦の戦績も17戦負けなしとしたジョコビッチは、通算5度目のタイトル獲得を目指す29日の決勝で第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を迎え撃つことになった。

「(決勝は)誰が勝ってもおかしくない」「彼は先週フランスで優勝してから(8)連勝している」「簡単な試合ではない。彼は体調も万全だ。体力を回復してベストの状態にできることを願っている。なぜなら、今夜よりも良いスタートを切らなければならないからだ」

 一方、昨年大会の決勝でロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に敗れたチチパスは、同日の準決勝でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に6-2、6-3で快勝。前週はフランス・マルセイユ(Marseille)で行われたオープン13(Open 13 Provence 2020)でトロフィーを掲げた。(c)AFP/Bill SCOTT