学校開いていれば旅行も安全 イタリア、観光キャンセル受けアピール
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【2月28日 AFP】欧州での新型コロナウイルス流行の中心地となっているイタリアは27日、外国人に向け、観光を敬遠する必要はないと訴えた。流行を制御できていると世界にアピールする狙いだが、感染者数の発表をめぐる混乱でその努力もかすんでいる。
ルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)外相は外国特派員らに対し、イタリアでパニックが起きているという「誤ったニュースが海外で流布されている」と指摘。各地の都市が封鎖された、スーパーマーケットで買い占めが起きているなどの正しくない報道が、ウイルスそのものより「ずっと悪い影響」をもたらしていると非難した。
「学校が開校していて、子どもたちが学校に通っているなら、旅行者や出張者だって来られる」(ディマイオ氏)
イタリア政府は北部2州の11自治体で人の出入りを禁止し、事実上の封鎖状態としているが、ディマイオ氏は「イタリア全土の7000自治体のうち、今回の流行の影響を受けているのはわずか十数か所だ」と強調。
さらに、他の欧州諸国と比べてイタリアの感染者数が多いのは、より大規模な検査を行っているからだと説明し、イタリアの対応は「信頼でき、透明性がある」と主張した。(c)AFP/Ella IDE / Alexandria SAGE