【2月28日 Xinhua News】中国・浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)下城区はこのほど、日本のテレビ東京(TV TOKYO)とアニメの共同制作を手掛ける「都之漫プロジェクト」の投資提携契約を結んだ。双方はインターネット端末を通じた「クラウド調印式」を開催し、それぞれの代表が出席した。

 投資総額は20億円。双方はアニメ制作のほか、ゲーム化のライセンスビジネスなどにも乗り出す。2022年にはコンテンツのストリーミング配信も始める予定。

 調印式には、中国側代表として同区の唐鋒副区長、日本側代表としてテレビ東京の川崎由紀夫(Yukio Kawasaki)上席執行役員がそれぞれ出席した。

 川崎氏は「中国は日本の最大の貿易パートナーとして重要な国。新型コロナウイルスによる肺炎の影響はあるが、長期的に中国経済の成長が見込まれる中、中国でのビジネスには大変期待している。新型肺炎の影響で行き来ができなくなっているが、コミュニケーションは保たれている。それが今回のオンライン契約にもつながった」と説明。「都之漫」は今後、杭州を拠点として、中国のパートナー企業とのアニメ制作やゲーム化のライセンスなどを進めていくと語った。

 杭州は中国の「アニメの街」として知られる。中国国際アニメ・漫画祭が毎年5月に開催され、今年で16年目。19年時点で、アニメ・ゲーム関連企業は180社。1万1200人が従事しており、アニメ産業の年間売上高は200億元(1元=約16円)を超える。(c)Xinhua News/AFPBB News