【2月28日 AFP】イタリア・セリエAを主催するレガ・セリエA(Lega Serie A)は27日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今週末に予定されているユベントス(Juventus)対インテル(Inter Milan)などリーグ戦5試合を無観客で行うと発表した。

 他の4試合はウディネーゼ(Udinese)対フィオレンティーナ(Fiorentina)戦やACミラン(AC Milan)対ジェノア(Genoa CFC)戦、パルマ(Parma Calcio)対SPAL戦、サッスオーロ(US Sassuolo)対ブレシア(Brescia Calcio)戦となっている。

 イタリアでは新型コロナウイルスによる死者が17人、感染者が650人に上るなど、欧州では最大の感染者数を記録しており、政府は最も流行している北部6地域で行われる試合を無観客で行うよう命じた。

 前節のサンプドリア(Sampdoria)戦が延期になったことで、首位ユベントスと6ポイント差の3位となっているインテルは、27日に行われたPFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad)とのヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)決勝トーナメント1回戦第2戦でも無観客試合を強いられており、無人のスタジアムで戦うのはユベントス戦が2試合目となる。前週末のセリエAでは、インテル対サンプドリア戦を含め4試合が延期になっている。

 インテルのジュゼッペ・マロッタ(Giuseppe Marotta)最高経営責任者(CEO)は、数百人しかスタジアムに入ることができなかったルドゴレツ戦の前に、「間違いなく非現実的な状況」とコメントした。

「ファンはサッカーにおいて基本要素。観客がいなければ、感動は減ってしまう」

「だが、日曜日の夜中まで効力のある明確な命令が存在する。無観客試合は強制されたものだが、市民の保護は守られなければならない」

「デルビ・ディタリア(Derby d'Italia)」として知られ、セリエAで最も優勝回数の多い両チームによる一戦は、シーズンのハイライトの一つになっている。

 先にインテルのホームで行われた試合はユベントスが2-1で勝利しており、今季は両チームに2位ラツィオ(SS Lazio)を加えた3チームが優勝争いを演じている。(c)AFP