【2月28日 AFP】テニス、ドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)は27日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-2で第7シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)を一蹴し、同大会では自身9回目の4強入りを決めた。

 世界ランク1位のジョコビッチは、この勝利で今シーズン負けなしの16連勝を記録し、同2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が現在出場しているメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2020)の結果にかかわらず、王座を維持することが確定した。

 今大会ではまだ1セットも落としていないジョコビッチは、ドバイを拠点としているハチャノフをわずか1時間強で退け、同カードの対戦成績も3勝1敗に更新。試合後には、「きょうはコート上の風がさらに強く、終始風向きも変わっていた。サーブのリズムをつかむのが本当に厳しかった」「カレンは凡ミスが多くなり、それで楽になったのは間違いない。特に第1セットは2度のブレークで5-1とリードすることができた」と振り返った。

 これまでドバイ大会に11度出場して通算4度の優勝を記録しているジョコビッチは、リシャール・ガスケ(Richard Gasquet)との同胞対決を6-3、6-3で制した第3シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)と準決勝で対戦することが決定。これまでモンフィスには16戦全勝を記録しており、決勝進出の可能性は高いとみられる。

 2020年に入ってから12連勝を記録しているモンフィスは、ジョコビッチ戦に向けて「戦術を駆使していく」「どうなるかは分からないけれど」と、気を引き締めていた。

 一方、第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は、2時間20分を超える激闘の末にジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)を4-6、6-4、6-4で退けて7連勝を記録。準決勝では、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)を6-2、7-6(11-9)で撃破したダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)と対戦する。(c)AFP/Bill SCOTT