【2月28日 AFP】ロシアの首都モスクワ中心部で先週末、映画「バットマン(Batman)」シリーズに登場する「バットモービル」そっくりの改造車が警察に押収された。同国内務省が発表した。

 問題の車は22日夜、大通りを走行していたところを交通警察に制止され、押収された。車は2016年公開の映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(Batman v Superman: Dawn of Justice)』に登場するバットモービルに似せて作られ、黒一色で低車高、大きなタイヤを備えている。

 所有者は32歳のモスクワ市民で、車返還のためには多数の違法行為に対する罰金を支払う必要がある。

 警察当局が25日に説明したところによると、問題の車両は町工場で違法に組み立てられ、自動車登録がされておらず、走行のための安全基準を満たしていなかった。また、全長は6メートルで、普通車の規格を超えていた。

 ロシアの自動車関連ウェブサイトによると、車は米国で組み立てられた後、ロシアの自動車整備工場で改造された。完成した車はロシア国内で昨年10月、5500万ルーブル(約9100万円)で売りにだされたという。

 販売時の説明では、車には装甲が施され、暗視カメラ、熱探知カメラ、レーザー照準器や銃声を発するモデルガンを備えているとされていた。(c)AFP