【2月28日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)は27日、決勝トーナメント1回戦第2戦が各地で行われ、アーセナル(Arsenal)は延長終了間際にユセフ・エル・アラビ(Youssef El-Arabi)に決勝ゴールを決められ、2戦合計スコアは2-2だったもののアウェーゴール差でオリンピアコス(Olympiacos)に敗れた。

 敵地での第1戦を1-0で勝利したアーセナルはこの日、53分にDFパプ・アブ・シセ(Pape Abou Cisse)にヘディングを決められると、2戦合計スコアは1-1になった。

 その後、延長戦でピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が豪快なバイシクルシュートを突き刺し、合計スコアで勝ち越したアーセナルだったが、終了間際にクロスを上げられると、ゴール前でフリーになっていたエル・アラビに押し込まれ、まさかの敗退となった。

 他の試合では、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がホームでクラブ・ブルージュ(Club Brugge)を5-0で下し、2戦合計6-1で16強入りを決めた。

 23分、シモン・デリ(Simon Deli)の退場で数的優位になったユナイテッドは、新加入のMFブルーノ・ミゲル・フェルナンデス(Bruno Miguel Fernandes)がこれによって得たPKを決めて先制。さらに34分には、同じくこの冬に加入し、これが初先発となったFWオディオン・イガロ(Odion Ighalo)が移籍後初ゴールをマークした。

 子どものころからユナイテッドのファンだったというイガロにとっては祝福の時間であったが、心境は複雑だった。

 ゴールを決めたイガロはユニホームをめくり、昨年12月にカナダの自宅で急死したきょうだいのメリー・アトレ(Mary Atole)さんの写真を示した。

 アトレさんの名前をスパイクに入れているイガロは「このときを待ち続けていた」とコメントした。「これからの人生でこの瞬間を大切にする」

 ユナイテッドはその後、スコット・マクトミネイ(Scott McTominay)が追加点を挙げると、フレッジ(Fred)にも2ゴールが生まれた。

 ユナイテッドが勝ち上がりを決めた一方で、アヤックス(Ajax)、セルティック(Celtic)、ベンフィカ(Benfica)、FCポルト(FC Porto)という欧州制覇の経験を持つ4クラブが大会から姿を消すことになった。

 昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)で4強入りを果たしたアヤックスは、今季のスペイン1部リーグで驚きの躍進を見せているヘタフェ(Getafe CF)に2-1で勝利したが、2戦合計スコア2-3で敗退した。

 前半5分で失点をし、逆転のためには4点が必要だったアヤックスは、ダニーロ(Danilo Pereira da Silva)が初ゴールを挙げ、マティアス・オリベイラ(Mathias Olivera)のオウンゴールで2点をマークしたが、反撃はここまでとなった。

 セルティックはFCコペンハーゲン(FC Copenhagen)に1-3(2戦合計2-4)で敗れ、ポルトもバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)に1-3(同2-5)で黒星を喫した。

 ベンフィカ(Benfica)はシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)に何度も追いつかれ3-3のドローに終わり、2戦合計4-5で敗退が決まった。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、無観客開催を強いられたインテルはホームでPFCルドゴレツ・ラズグラド(PFC Ludogorets Razgrad)を2-1で下し、合計スコア4-1で16強入りを果たしている。(c)AFP