【2月27日 AFP】世界バドミントン連盟(BWF)は26日、東京五輪出場権獲得がかかるドイツ・オープン(YONEX German Open 2020)の来週の開催が取りやめとなり、ポーランド・オープン(Polish Open 2020)の延期が決定したと発表した。新型コロナウイルスによって、五輪の予選にあたる2大会がさらなる憂き目に遭っている。

 BWFによると、当初3月3日から8日にかけて開催予定だったドイツ・オープンが延期となるのか、中止となるかの判断はまだ下されていない。同26日から29日に予定されていたポーランド・オープンは新日程が検討されているものの、東京五輪の出場者選考期間には行われないとみられている。

 同月にはバドミントン界最大の大会の一つである全英オープン(YONEX All England Open Badminton Championships 2020)が控えているが、こちらについては現時点では開催予定となっている。

 BWFは「他のBWFワールドツアーやBWF認定トーナメントを開催する意図に変更はなく、COVID-19に関するすべての公式最新情報を監視し続けている」とのコメント文を発表している。

 今週にはこちらも五輪出場にかかわるポイントが加算されるベトナム国際チャレンジ(Vietnam International Challenge 2020)の開催が、3月下旬から6月上旬に変更された。

 ポイントを獲得できる大会がなくなることは、多くの選手に問題を引き起こす。その中には、中国代表入りに向けて世界ランキングを急速に上げる必要がある、五輪で2度の金メダルを獲得している林丹(Dan Lin、リン・ダン)も含まれる。

 中国バドミントン協会(CBA)は先週末、多くの同国選手が現在英国に滞在しており、五輪出場権が懸かる「重要な期間」のプレーに支障がないと発表している。(c)AFP