【2月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で2度の総合優勝を誇り、今年もインディカーシリーズのインディアナポリス500(Indianapolis 500)に出場することが決まったフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso、スペイン)は26日、予選落ちに終わった昨年から教訓を得たことで、今大会で優勝する可能性が高まることを望んでいると語った。

 104回目を迎える5月のインディ500にアロー・マクラーレン・レーシングSP(Arrow McLaren Racing SP)から出場すると前日に発表していた38歳のアロンソは、決勝レースに出走する33台に入れなかった前回大会は準備ができていなかったと明かした。

 アロンソは「絶対に戻ってくると思っていた。2020年の最優先事項はインディ500だった」とコメントした。

「昨年は、そう、失敗した。この挑戦に向けて十分な準備ができていなかった。だが、この競技ではこうした事例にあふれている。学ぶためには失敗しなければならない、そうすることで人生で一度の成功を収められるのかもしれない。一つの成功の陰には、何百もの失敗がある」

「昨年は全員にとって難しいものだったけれど、改善して、より強くなって実現させる可能性を手にするには避けられないことだったかもしれない」

 2017年に初参戦したインディ500でリードラップを27周したものの、エンジントラブルに見舞われて24位に終わったアロンソは、故グラハム・ヒル(Graham Hill)氏に続くF1のモナコGP(Monaco Grand Prix)、ルマン24時間耐久レース(Le Mans 24 Hour Race)、そしてインディ500の3冠を目指している。

 アロンソは「これが3度目の挑戦だったとしても違いはない」と話した。「1年目のような気分。この大会は非常に感傷的なレースで、周囲で起きるすべてがとても特別だから、キャリア的にも気持ち的にもまた5月が重要なものになるだろう」

「これから5月まではかなり忙しくなるが、本当に楽しみだ」

 インディ500に向けた調整として、オーバルトラックではない他のインディカーシリーズに出場するかもしれないと述べていたアロンソは、昨年の挑戦は屈辱的だったものの、2011年に故ダン・ウェルドン(Dan Wheldon)氏のインディ500優勝に貢献した経験豊富なチームに加わることができ幸せだとコメントした。

 アロンソは「昨年は、望んでいた経験ができなかったのは確かだ。最初のテストが行われた3月初めから劣勢を強いられた」と続けた。

「今年は昨年よりも良い順位に入りたいし、そうした感情を取り除いて、最初から最後まで勢いに乗ったまま大会を送れるようにしたい」 (c)AFP