【2月27日 AFP】平昌冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで妻アレクサ・クニエリム(Alexa Knierim)とともに団体戦銅メダルを獲得したクリス・クニエリム(Chris Knierim、米国)が26日、現役引退を発表した。その一方で、アレクサは新たなペアで2022年の北京冬季五輪出場を目指すという。

 南カリフォルニアを拠点にしているクニエリム夫妻ペアは、カナダ・モントリオールで来月行われるフィギュアスケート世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2020)を棄権することになり、ともにトレーニングをしているジェシカ・カララン(Jessica Calalang)/ブライアン・ジョンソン(Brian Johnson)組が代わりに出場することになった。

 32歳のクリスは、米国フィギュアスケート協会(U.S. Figure Skating)のファンゾーンで、ここ数年はけがとうつ病に悩まされていたと明かした。

 クリスは「けがに悩まされ続けている。一つが良くなっても、また違う問題が現れる」とコメントした。「今シーズンはジャンプにとても苦しんだ。次の道に進む用意ができている」

「だが、アレクサはまだやる気に満ちており、間違いなく前進する準備が整っている。彼女は素晴らしいアスリートであり競技者だ。彼女を100パーセント、サポートする」

 28歳のアレクサは、コーチの一人に夫を迎え、氷上の新パートナーとともに北京冬季五輪の出場を目指している。

 クニエリム組は2012年に氷上でペアを組むと、2014年に婚約しその2年後に結婚。2015年と2018年、2020年に全米選手権(U.S. Figure Skating Championships)を制し、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships)には5度出場した。

 クリスは2013年に脚を骨折し、アレクサも2016年に命を脅かす胃腸疾患を患った。クリスはうつ病を発症したことを明かしており、昨年の末からそれが悪化した。

 アレクサは「スケートは終わるが人生は続くということを理解している」「私たちにとって、結婚生活や二人の関係が重要なこと」と語った。(c)AFP