【2月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の第2回バルセロナ合同テストは26日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)のカタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)で初日が行われ、アルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のロベルト・クビサ(Robert Kubica)が最速タイム1分16秒942を計測した。一方、フェラーリ(Ferrari)は猛威を振るう新型コロナウイルスについて「懸念しているがパニックに陥る必要はない」とメッセージを送った。

 初日のパドックは、感染地域が34か国に拡大して感染者数が世界で8万人を超え、2700人以上の死者を出している新型ウイルスの話題で持ちきりだった。

 F1の新シーズンは3月15日決勝のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2020)で開幕するが、すでに中国GP(Chinese Grand Prix 2020)の延期が発表されている。

 フェラーリが拠点を構えるマラネロ(Maranello)のあるイタリア北部でも新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の感染者が出ているが、チームは万全の予防策を講じていると強調した。

「もちろん懸念している」と新型ウイルスの拡大に言及したマッティア・ビノット(Mattia Binotto)チーム代表は、「だがパニックにはなっていない。われわれがそれに正しく対処していることを明確にするだけの問題だ。われわれはF1や国際自動車連盟(FIA)と連携している。チームは細心の注意を払っているし、状況を認識している」と続けた。

 当初上海で4月19日に決勝を予定していた中国GPは延期され、代替日程は今後発表されることになるが、ハノイで同5日に決勝が行われるベトナムGP(Vietnam Grand Prix 2020)のレ・ゴック・チー(Le Ngoc Chi)最高経営責任者(CEO)は、初開催の同GPが「計画通り実施される」と発表している。「当然ながらわれわれは状況を注視している。変化があれば関係先やメディアに通知する」

 しかしベトナムの首都でF1の前に開催される予定だった3月29日のマラソン大会と、同24日から29日にかけて開催される予定だった東京五輪の切符を懸けたバドミントンのベトナム国際チャレンジ(Vietnam International Challenge 2020)は延期されている。(c)AFP