【2月27日 AFP】男子テニス、元世界ランク1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が26日、今後数週間は第一線に戻るために別の手術を受けるか否かを見極める重要な期間になると明かした。

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 四大大会(グランドスラム)通算3勝の32歳は、骨盤のけがのため昨年11月以降試合から遠ざかっており、先日練習に復帰したばかりだった。

 マレーは2019年1月に受けた股関節置換手術からカムバックし、昨年10月にはヨーロピアン・オープン(European Open 2019)で復帰後初優勝を果たした。

 3月下旬に開催されるマイアミ・オープン(Miami Open 2020)で復帰する可能性のあるマレーだが、手術の影響による骨増殖を取り除くためにさらに手術が必要になるかもしれない。

 手術によくある副作用の影響が出ていると考えているマレーは、「問題の本質が何なのか不明瞭な部分が多い。言葉にするのが難しいんだ」と英メディアに話した。

「現時点で自分のすべきことは、テストをできるようにすること。いい結果が出たらいいね。来月末までにはプレーできる状態かそうでないかが分かる」

 手術をした場合、マレーはウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)を欠場することとなり、シングルスで3大会連続の金メダル獲得を目指す東京五輪出場も窮地に追い込まれる。近年グランドスラム出場から遠ざかっているマレーは、世界ランキングを130位にまで落としている。

 マレーは手術をすればタイミング的に難しい状況になると話す。「自分にとってタフなのは、前に進むのであれば何らかの対処をしなければならないということ」

「リハビリなどの観点からすれば長引く手術ではない。だが5月まで手術を受けられなくて、リハビリに6週間から8週間必要になった場合、グラス(芝)コートシーズンの期間を棒に振ることになる」 (c)AFP