新型コロナ、世界の新規感染が中国上回る 南米にも拡大
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【2月27日 AFP】(更新)世界保健機関(WHO)は26日、中国国外での新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が、同国内を初めて上回ったことを明らかにした。同日はブラジルで南米初の感染者が出た他、ギリシャ、ジョージア、ノルウェー、パキスタンでも初の感染者が確認された。
WHOによると、25日の新規感染者数は中国国内で411人、中国国外では427人だった。感染者はイタリア、イラン、韓国で急増しており、各国政府は感染拡大の阻止に奔走している。
ブラジル保健省は26日、同国サンパウロ(Sao Paulo)在住の男性(61)の感染が確認されたと発表。男性はイタリアでの流行中心地となっているロンバルディア(Lombardy)州を訪れ、今月21日に帰国していた。
ギリシャでも、イタリア北部に最近渡航していた女性(38)が同国初の感染者として確認された。保健省報道官によると、女性は現在、テッサロニキ(Thessaloniki)の病院に入院しており、容体は良好だという。
ジョージアでは、南コーカサス3国で初の感染者確認が発表された。感染したのはイランからアゼルバイジャンを経由して帰国したジョージア人男性(50)で、現在首都トビリシの病院で隔離されている。
ノルウェーでは、中国から先週帰国した人の感染が確認された。保健当局によると症状は出ておらず、他の人にウイルスを感染させた可能性は非常に低いという。
パキスタンでは同国初となる感染者が2人確認された。南部シンド(Sindh)州の保健当局によると、1人目は同州の州都カラチ(Karachi)の男性(22)で、イランへの渡航時に感染したという。2人目の感染が確認された場所は公表されていない。
パキスタンは最近、新型ウイルスにより19人の死者が出ているイランとの陸上国境を封鎖していた。(c)AFP