【2月26日 AFP】韓国当局は26日、新型コロナウイルスの感染が広がっている宗教団体の信者ら20万人以上に対するウイルス検査を開始した。

 同国内の新型ウイルス感染者の大半が、カルト集団と形容されることが多い宗教団体「新天地イエス教会(Shincheonji Church of Jesus)」に関係しており、市民の怒りの声が日ごとに強まっていた。

 政府によると、秘密主義で知られる同教会から、信者約21万2000人の名簿の提出を受けたという。

 韓国の感染者数は、中国以外では最多となっている。保健省は、信者らが発熱や呼吸器系の症状を示していないかどうかを各自治体で確認し、症状があれば自宅での隔離を指示すると説明した。

 今月10日、同教会の61歳の女性信者が発熱。女性は新型ウイルスへの感染が確認される前に、同国第4の都市で流行の中心地である大邱(Daegu)市内の教会で、少なくとも4回礼拝に参加していた。

 韓国疾病予防管理局(KCDC)は26日、新たに284人の感染が確認されたと発表。1日当たりの増加数としてはこれまでで最多で、国内の感染者数は計1261人となった。死者は12人に上っている。(c)AFP