【2月27日 AFP】ニュージーランド航空(Air New Zealand)は26日、エコノミークラスの乗客が利用できるフルフラットのベッドを備えた寝室「スカイネスト(Economy Skynest)」を発表した。エコノミークラスのエリア内に設置される予定で、現在は試作段階だが、来年以降の本格導入を目指す。

 ニュージーランド航空は世界最長クラスの路線も扱っていることで知られ、長距離のフライトでも手足を伸ばしたい乗客にとってスカイネストは「ゲームチェンジャー(物事の様相を一変させるもの)」になるかもしれないと同社は期待を寄せている。

 同社のマーケティング部門で主任を務めるマイク・トッド(Mike Tod)氏は「長距離便のエコノミークラス利用者にとって明らかに苦痛な点は、手足を伸ばせないことだ」と指摘。

 スカイネストは縦200センチ、横58センチのベッド6台で構成されており、各ベッドには枕、シーツ、毛布、耳栓、カーテンが備え付けられている。ある乗客がフライトの間ずっと占有するということではなく、各乗客が一定時間ごとに予約できる仕組みになる。

 しばらくは規制当局から認可を得るための手続きがあるため、少なくとも今後1年間は導入されない見通し。ただ、ニュージーランド航空はスカイネストの他社へのライセンス供与も視野に入れているという。(c)AFP