【2月29日 CNS】中国・北京市で初めてとなる仮設式CT(コンピューター断層撮影装置)が21日、首都医科大学(Capital Medical University)付属朝陽医院に設置された。発熱のある患者は、診察室から50メートル離れた屋外でCT検査を受けられるようになった。

 CT検査は、新型コロナウイルスによる肺炎の臨床診断に欠かせない。朝陽医院には発熱を訴えて訪れる患者が24時間で約100人に上り、そのうち約80人がCT検査を受けている。

 従来、院内にある6台のCTは診察室や救急部門、病棟に設置されている。発熱のある患者がCT検査を受けるには、院内で人が密集しているエリアを通る必要があるため、感染が広がりやすい問題があった。そこで屋外に設置できるコンテナタイプの仮設式CTの購入を決めた。

 CTは診察室近くの屋外に設置。患者と医師間の感染を避けるための別々の通路を設けた。この機器の導入で、発熱患者の早期の診断や治療、隔離ができ、感染の拡大防止に大きく役立っている。(c)CNS/JCM/AFPBB News