【3月1日 AFP】ドイツの気候変動ポツダム研究所(PIK)のヨハン・ロックストロム(Johan Rockstrom)所長は、地球の複雑な気候システムを構成する要素がどのように組み合わされているかを、大局的な視点から探る研究を行っている。

 ロックストロム氏が2009年に共著で提唱した「地球の限界(プラネタリー・バウンダリー)」という概念は今では、人間の活動に対する地球の許容量を評価する上で中心的なパラダイムとなっている。

 ロックストロム氏は昨年末、スペイン・マドリードで開かれた国連(UN)の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)でAFPのインタビューに応じた。回答は分かりやすく明確になるよう編集している。

Q:実行可能な地球温暖化解決策は、消費資本主義と両立できるか?

A:その質問には、簡単な答えがある――私たちに選択肢はないということだ。気候に関しては、残された時間は急速に失われており、他に道はない。既存の経済パラダイム内でこれを成功させるか、失敗するかのどちらかだ。