【2月25日 AFP】(更新、写真追加)エジプトで長期政権を率いたホスニ・ムバラク(Hosni Mubarak)元大統領が25日、首都カイロの軍病院で死去した。91歳だった。遺族と国営テレビが発表した。

 息子のアラー(Alaa Mubarak)さんはツイッター(Twitter)で「けさ、父であるムバラク(元)大統領が死去した」と明かした。

 ムバラク氏は長く闘病しており、最近は集中治療室に入っていた。

 暗殺されたアンワル・サダト(Anwar Sadat)氏に代わり、1981年に大統領に就任したムバラク氏は、その後30年間にわたって権力を握った。

 警察による残虐行為の横行、不正があったとして広く批判された2010年の議会選などで怒りを募らせた国民は、2011年1月25日から3週間にわたって大規模な抗議活動を展開し、ムバラク氏は辞任に追い込まれた。

 その後ムバラク氏は、2011年の抗議デモ参加者らの死亡事件や汚職など、複数の罪に問われた。裁判と法的手続きは何年にも及んだが、最終的には大半の訴えで無罪となった。(c)AFP