【2月25日 People’s Daily】新型コロナウイルスの流行と戦う中国の奮闘ぶりが、国際社会で広く評価されている。多くの国、組織、企業が中国支援の隊列に加わり、医療面や物資の支援を続けている。中国外務省によると、今月5日正午までに、21か国の政府とユニセフが感染防止に必要な物資を中国に寄贈している。

 5日、ロシアから7人の防疫専門家の代表チームが北京に到着し、中国の研究者とともにワクチン開発のため協力を始めた。9日にはロシア政府が提供した200万枚以上のマスクなどの医療救援物資が武漢市(Wuhan)に到着した。

 日本の二階俊博(Toshihiro Nikai)自民党幹事長は「日本はすでに12万セットの防護服を集めた」と述べ、湖北(Hubei)、浙江(Zhejiang)、広東(Guangdong)など各省の医療機関に届ける。韓国・聯合ニュースによると、ソウル市は11日、北京、重慶(Chongqing)を含む12の都市に約335万元(約5269万円)分の支援物資を提供した。カナダの「Global Post」によると、カナダ政府は4日以降、マスク、ゴーグル、手袋、保護マスクなど約16トンの防護物資を届けたという。米中貿易全国委員会は中国で活動する米国企業200社を代表し、各会員企業を通じて抗ウイルス薬、医療機器、資金などを中国の関係機関に寄付している。世界中からの支援が中国に絶えず届き、10日までに外資系企業297社が計16億9100万元(約266億円)を寄付している。

 中国の研究者らは新型コロナウイルスの研究を続け、世界の科学者らと透明度の高い情報を共有している。

 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はSNSを通じて「私は中国、特に湖北省の医療スタッフに敬意を表します。患者の治療と同時に、ウイルス分析のためのデータ収集にも力を入れています。世界は、あなたたちの努力に感謝しています」と高く評価した。

 中国国際問題研究院欧州研究所の崔洪建(Cui Hongjian)所長は「私たちはグローバル化した世界の中にいる。新型肺炎の流行に直面する中、中国と世界各国がタイムリーかつ有効な情報を共有し、互いに助け合うことが、世界中の流行抑制につながるだろう」と話している。(c)People's Daily/AFPBB News