【2月26日 CNS】中国・武漢市(Wuhan)の新型コロナウイルス患者専用の臨時医療施設「大花山(Dahuashan)方艙医院」では17日、看護師と患者が一体となって踊る「広場ダンス」に続き、「太極拳」の練習が始まった。

 国家中医医療隊員の張亜濤(Zhang Yatao)さんは「太極拳には全部で24種類の動作があり、そのうちの3種類をやりました。今後は状況を見ながら、さらに気功の一種『八段錦(はちだんきん)』や『五禽劇(ごきんぎ)』などにもトライしてもらおうかと思っています」と語った。

 同医療隊が武漢に到着後、南京市中医院の隊員6人は治療に参加するとともに、「ダンスのコーチ」として「八段錦」や「五禽劇」などの体に良い気功法のレッスン準備を進めていた。

 張さんによると、この病院で医療隊は中国伝統医薬を広く用いて治療を行い、良い効果を上げている。これをベースとして、太極拳などの体に良い気功法を学習すれば、患者の気持ちを落ち着かせ、免疫力を高め、ひいては治療効果を向上させることができるという。

 新型コロナウイルス肺炎の患者に激しい運動は良くないとされるため、まず一部の患者から太極拳の練習を始め、体力を強化し、疾病に打ち勝つ自信をつけてもらうことが目的という。(c)CNS/JCM/AFPBB News