【2月25日 CNS】中国・湖北省(Hubei)咸寧市(Xianning)で救援活動を続けている雲南省(Yunnan)医療隊指揮部は19日、同市通山県(Tongshan)の96歳になる高齢の新型コロナウイルス肺炎患者が、同日午後に治癒・退院したことを明らかにした。これは雲南医療チームが治癒した最高齢の患者だ。

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 同医療隊前方指揮部の何建林(He Jianlin)隊長によると、この患者は以前に武漢から来た人と接触しており、1日午前に発熱、咳(せき)、痰(たん)の症状があり、通山県人民医院で診察を受けて入院。胸部のCT検査でウイルス性肺炎と診断され、2日に新型コロナウイルス肺炎と確定したため、その後は雲南の医療チームがこの患者の治療を引き継ぐこととなった。

 何隊長は「この患者には高血圧と老年性痴ほう症があり、3年前に外傷を受け両足まひとなり、全く自助能力が無いので、治療は大きな困難をともないました。入院後、昏睡(こんすい)状態が続き、血中酸素濃度が一時は86%まで下がり、重症となる瀬戸際でしたが、心を込めた治療と看護によって、快方に向かいました」と語った。

 患者は16日と17日に核酸検査が陰性となり、退院基準に達したという。(c)CNS/JCM/AFPBB News