【2月25日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の元スター選手で、先月26日のヘリコプター墜落事故で亡くなったコービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏の妻ヴァネッサ(Vanessa Bryant)さんが24日、事故機の運航会社を提訴した。

 夫人がロサンゼルス郡上級裁判所(Los Angeles Superior Court)に訴訟を起こしたこの日、レイカーズの本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)では、娘のジアナ(Gianna Maria-Onore Bryant)さんら8人と命を落としたブライアント氏の追悼式が執り行われた。

 詳しい事故原因については、米運輸安全委員会(NTSB)が現在調査を行っているものの、先日発表された予備報告書では機体の欠陥は何も示されなかった。

 訴状では、事故当日の午前中は「濃霧と低い雲」で「当局やツアー会社」がヘリコプターを地上に待機させていた状況であったにもかかわらず、機体を飛ばすことを認めた運航会社の責任を追及している。また、ヘリコプターを操縦していたアラ・ゾバヤン(Ara Zobayan)さんが、2015年に「視界不良のコンディションで空域に進入した」として、米連邦航空局(FAA)から有視界飛行方式の規則違反を指摘されていたことも書かれている。

 通常損害賠償、経済的損害賠償、懲罰的損害賠償を求めている今回の訴訟に関して、運航会社はコメントを出していない。(c)AFP