【2月25日 AFP】英イングランド、スコットランド、北アイルランドのサッカー協会は24日、小学生以下の子どもが練習中にヘディングすることを即時禁止すると発表した。

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 かつてサッカー選手だった人は一般の人と比較して神経変性疾患で亡くなる可能性が3.5倍高いという研究結果を受け、3協会はヘディングに関するガイドラインの変更を認めた。

 今回の改定では、「基礎段階」にある小学生の子どものヘディングが禁止となり、12歳から16歳の選手については段階的なアプローチが取られることになった。試合中のヘディングに関しては、回数が限られていることを考慮し、変更はなかった。

 英グラスゴー大学(University of Glasgow)が主導した研究では、ヘディングすることがサッカー選手の神経変性疾患の有病率を上昇させる原因ではないとしているが、イングランドサッカー協会(FA)は発表文の中で、「あらゆる潜在的な可能性を減らす」ため、ガイドラインの改定を決めたと記している。

 3協会によれば、この新たなガイドラインは、今年中に欧州全土の指針を作成することを検討している欧州サッカー連盟(UEFA)の医療委員会と共に作られたという。(c)AFP