【2月24日 AFP】イタリア政府は24日、首都ローマを出発しインド洋に浮かぶ島国モーリシャスに到着したアリタリア航空(Alitalia)機の乗客らが、モーリシャス当局により「抑留」状態に置かれていると発表した。イタリアでは新型コロナウイルスの感染者数が増え続けており、懸念が広がっている。

 イタリア外務省は、同機に搭乗している自国民に支援を提供するため、アリタリアおよび在南アフリカ大使館と連絡を取っているとしている。

 報道によると、イタリア国内でウイルス感染の影響が出ている地域の出身者約70人が降機を止められているという。

 アリタリアは、同機がローマを前日23日に出発した航空便だと明かしている。

 イタリアのコリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)紙はモーリシャス当局が、最大の影響が出ているロンバルディア(Lombardy)州とベネト(Veneto)州からの乗客らに対し、モーリシャス国内で隔離されるか、同機から降りることなくイタリアに帰国するよう指示したと伝えている。

 両州以外からの乗客については、検診を受けた後に同機から降りることが認められたという。(c)AFP