【2月24日 AFP】新型コロナウイルス流行の中心地として1か月にわたり隔離下にある中国・湖北(Hubei)省の武漢(Wuhan)市当局は24日、一部の人に市外へ出ることを認める方針を発表した数時間後、これを撤回するとともに、発表を行った関係者らをけん責した。

 武漢市は先の発表について、地元指導部の「同意を得ずに」交通当局が出したものだったと説明。

 同市は中国版ツイッター(Twitter)「微博(ウェイボー、Weibo)」の公式アカウントに、「武漢は習近平(Xi Jinping)国家主席からの『(ウイルスの)流出予防』に関する重要な指示の精神を断固として実行する」と投稿した。

 武漢市が移動制限緩和を発表した投稿を削除したのは、先の発表からわずか3時間後のことだった。

 人口1100万人の武漢市は、新型ウイルスの感染拡大を阻止するため、先月23日に当局が市内外を結ぶ交通機関を停止して以降、封鎖状態にある。

 既に撤回された先の決定では、感染症状がなく感染者との接触もない非居住者に加え、他の病気やけがなどで治療が必要な人、防疫従事者といった特別な理由を有する人々についても、市外への移動を認めるとしていた。(c)AFP