【3月1日 AFP】テニス、メキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2020)は29日、男子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が6-3、6-2で米国のテイラー・フリッツ(Taylor Fritz)に快勝して2013年以来となる3度目の大会制覇を果たし、今季初タイトル(通算85個目)を獲得した。

 33歳のナダルは初対戦のフリッツを難なく攻略し、アンフォーストエラーはわずか8本しか犯さない内容で勝利。準々決勝で敗れた1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)以来となる大会で1セットも落とさずに優勝を飾った。

 全豪オープンで最多8度目の優勝を果たしたノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に世界ランキング1位の座を明け渡していたナダルは、ジョコビッチが今週のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2020)で準決勝進出を逃せば今大会のタイトルを手に王座に返り咲く可能性があった。

 それでも、ドバイ選手権で決勝に進出したジョコビッチは、同日に行われた試合でステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)を6-3、6-4で下して優勝し、連勝を21に伸ばしている。

 女子シングルス決勝では、第7シードのヘザー・ワトソン(Heather Watson、英国)が10代のレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)に6-4、6-7(8-10)、6-1で競り勝ち、3年ぶりのタイトルをつかんでいる。(c)AFP