【2月24日 AFP】ラグビーニュージーランド代表のアーディ・サベア(Ardie Savea)が、ラグビーリーグ(13人制)でプレーするソニー・ビル・ウィリアムズ(Sonny Bill Williams)に刺激を受けたとして、自身も電撃的に13人制への転向をする可能性を示唆した。

 オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)との契約が2021年限りで切れるサベアは、ナショナル・ラグビーリーグ(NRL)でプレーする選手のポッドキャスト番組で「自分の力を試し、圧倒できるか、そしてユニオン(15人制)でのようなプレーをリーグでもできるか見てみたい」と語った。

「ソニーとかの姿を見て、リーグでの経験がいかに彼のためになっているかが分かり、ちょっと考えさせられている」と話した26歳のフォワードは、力強いフィジカルを武器としたプレーを得意とし、13人制にも順応する可能性が高いとみられる。

 しかし、イングランドに敗れたW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準決勝で膝を負傷し、現在は離脱中のサベアを失うことになれば、同大会後から多くのスター選手の引き留めに躍起になっているオールブラックスにとっては大きな痛手となる。

 昨年のW杯を最後に代表から引退したキーラン・リード(Kieran Read)の後を継ぎ、ニュージーランド代表のナンバー8になるとみられているサベアは、過去にもオールブラックスから離れることを示唆し、2018年にはフランスリーグ・トップ14のセクシオン・パロワーズ(Section Paloise)との契約に合意したが、目前で考えを変えてニュージーランドに残っていた。

 オールブラックスで2度のW杯制覇を経験した34歳のウィリアムズは、カナダのトロント・ウルフパック(Toronto Wolfpack)で自身3度目となるラグビーリーグに挑戦している。(c)AFP